シュウ酸はカルシウムと結びつきやすく、カルシウムの吸収を妨げます。
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カルシウムと十分摂らないとカルシウム不足が起きます。
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血中のカルシウム濃度(一定量が必要)を保つ為、骨から濃度の高いカルシウムが溶け出してきます。
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血中のカルシウム濃度が高くなります。
(カルシウムパラドックス=カルシウム不足だと逆に血中にカルシウムが増える)
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濃すぎて余るカルシウムとシュウ酸が結びついてシュウ酸カルシウムになり結石の元になります。
カルシウムがシュウ酸のせいで吸収され難いのならなおさらカルシウムをしっかり摂らなければいけないですし、 シュウ酸を多くとってしまう人はシュウ酸の吸収を妨げるためにもカルシウムをしっかり取らなければならないわけです。
全てがこのパターンではないだろうとは思いますが『カルシウム結石だからカルシウムを控える』と言うのが逆に大間違いの対応になる場合があると言う事が、 このカルシウムパラドックスの仕組みでわかるかと思います。
シュウ酸はコーヒーや緑茶、ビタミンC(化合物?)、ほうれん草などに多く含まれています。 私たちが日頃摂取しやすい物に多く含まれているわけです。 現代人はカルシウムが不足しがちなのに、コーヒーやお茶は良く飲みますよね。 なお更良くない悪循環と言う事になります。
プリン体は尿酸に変り尿酸値が高くなります。 尿酸値が高くなると高尿酸血症になり結石が非常にできやすくなるそうです。 同じく尿酸値が高いと痛風にもなりやすく、痛風の人は結石になりやすいようです。 他の原因などで尿酸値が高くなってしまう病気の人も結石には要注意だと思います。
運動不足も結石の原因の一つです。
誰でも食事や体調などで石はできる可能性はありますし、実際結石ができてる人は多いようです。
ただし、腎臓内で成長せずに極小さな結晶のうちに尿と共に排出されてしまえば結石と言う病気になりません。
体を動かす事はこういった結晶が落ちるチャンスを振動や内蔵の動きで作る事ができます。
こういった意味で運動不足も結石を招きます。
過度な運動は尿酸値が上がり、水分が不足して尿が濃くなりますから良くないです。
適度な運動が理想的です。また運動の際には水分を補充しながら行うのが良い事です。
水分不足も結石の1つの原因にもなります。 尿が濃くなるのは結晶ができやすくなる状態だと思ってください。 また、前述の通り結晶ができてもすぐ尿で流されてしまえばいいのですが、尿が濃く少ないと流れる事もできません。
これらの主な原因を見てみると、多くの人が複数の原因を普段から持っている事がわかりますよね。
現代人の普通の生活に見受けられそうな習慣です。
どの職についてる人も可能性があります。
オフィスワークの人はコーヒー類を飲むし、運動不足になりがちです。
肉体労働の方は汗をかく事で水分不足になりがち。
運転をする方や少人数の接客商売もトイレなど不便もあって水分をあまり取らないケースもありますね。
さらに夜にお酒を飲むなど、普段の生活には結石になる原因はいっぱいあります。
結石が出た後の結石の成分検査や尿検査、血液検査などでその人の結石の原因がおおよそわかると思います。 なってしまった以上は仕方ないので、きちんと担当医と話して再発防止の対策を考えていきましょう。 前述の通り結石になりやすい生活習慣に思い当たる事が多い人は生活習慣の改善をしていく事を考える必要があります。
対策と予防については別のページで。