学校は休んでバイトをしながら石を出すのに専念(飲水と運動)していた春のある日、恐ろしいほどの痛みが襲ってきた。
病院へすぐ電話したら『落ちてきてるから座薬入れて頑張って』との事。(ぉぃぉぃ)
自然治癒は根性の世界です(-_-;
『どうしても我慢できなかったら来てもいい』と言われた。
でもね、、、どうしても我慢できない時に移動なんて不可能ですよ・・・(-_-;
実はその病院は、ある大学病院の泌尿器科の先生が帰宅後に都内の自宅の診療室で診療していると言う珍しい病院?と言うか診療所のような所だった。 だから19時から23時という、これまた変な診療時間なのである。^^; 口コミだけで患者が来てる所で、一見さんお断りではないけど、、まずこない。 自然落下治療に関して積極的なとても良い先生だったけどね。
座薬で痛みが少しひいて軽く仮眠。 石が痛む時ってものすごく疲れやすくなって、痛みの後は疲労感と眠気が必ず襲ってくる。真夜中にまた痛みで目が覚める。 トイレへ行ったら腹部の痛みがひいてきてるのが自覚できた、がっ、違う質の痛みが襲ってきた( ̄□ ̄;; 『膀胱の尿道への出口の所に・・・・石が引っかかってるっ!』 石が膀胱に落ちた事がはっきり自覚できた(^_^) 膀胱から下に落ちると、もう吐き気などが起きないのでそういう意味では楽になる。
ただし、これには大きな問題があった、、、、尿が出切ってしまったので膀胱の尿道出口を筋肉で締めようと思ったらなんと、石が引っかかって、ものすごい痛くて締められない・・・(笑) 一回無理に締めようとしたら・・『はぁうううう』・・と大声を上げるくらいの激痛 ^^; 仕方なくポカリスウェット1.5Lを飲みながらトイレに座り込みをして、半分ほど筋肉を締めながらも垂れ流しOKな状態で持久戦に持ち込む事にした。 大きさからして勢いをつけないと絶対流れないと思ったから、徐々にゆっくり筋肉を閉めてなるべく尿が溜まるように我慢。
何度か放尿を試みるうちに とうとう石が膀胱から尿道に入った(^^) こんな感覚まで実際わかるんです。 ちなみにこの状態を尿道結石と呼ぶ事ができる稀な状態。 筋肉をしっかり締める事ができるようになったのでさらにペットボトル追加(笑) 結果的に数時間で約3Lを飲んだ状態でなるべく尿を溜める努力。 尿路が刺激されると尿意が起きるから、つい出したくなってしまうんです。でも我慢。 夜中にずっとトイレに立て籠もり。
結石は前立腺の前側?あたりにある。。
また何度かトライしているうちにチンチンの根元のあたり、袋の裏の下あたりに停止。
指でチンチンの裏側の袋付近を触ると、ぷっくりと膨らんでた。
またまたトライしているうちに、動きがあって、今度は亀頭の下あたりに停止(笑) 真珠状態(^^)v
喜んでる場合じゃなくて・・・ あと数cmで出産だぁ(/_;)
「カチンッ」と音がして便器に石がっ(゚◇゚;
「でかーーーっ!」
こんな大きい物が、尿道から出るのか?って感じだった。^^;
普通尿管を通ってきた石なら尿道くらいは簡単に通ってしまうはずで、尿道で何度も止まるような事はないと思ってたんだが、石の大きさを見て納得。
15mm×9mm だった(笑)
尿路結石として腹の内部(腎臓など)にある時は、この大きさは大きい方では無いのだろうけど破砕もせずに出てくる単体の石としてはかなり大きい方だと・・・今は思います。 ありえないよ・・・ひょうたんからコマだよ・・・って感じ。 出産ほどじゃないと思うけどね(^^;
■ 完治 シーズン1終了です
と言う事で、まだ若く免疫力も抜群なので石によって傷つけられた尿路が炎症を起こすような事もなく、病院へ行ってレントゲンを撮り、結石が残ってないことを確認してとりあえずこの結石は完治と言う事になりました。
結局、石の発見から4ヶ月?かかりました。(血尿からだと数年)
結石患者の場合また再発率は結構高いのだけど、まぁとりあえず今は無い事だし先の事は先の事。(^^)
この病気はこの様に結石さえ出てしまえば完治という、病気の内に入らないとも言われる病気です。
痛みだけは尋常じゃないですけどね(-_-;
この数年後一度だけ痛みが走りトイレに行ったら治った事がありました。
結石は確認してませんが小さな結石が出たようでした。
この年に会社の健康診断でレントゲンを撮った時に結石の話をしてレントゲンを見せてもらいましたが、
結石らしき物はみつからなかったです(^^)
ま、レントゲンの目的によっては石があまり映らない事もあるようですが。。。
この経験で結石がどういうものかわかり物理的に落ちる事もわかりました。
どうやって作られ、どうやって痛み、どうやって治っていくのかを知る事は
結石と付き合っていく上でとても大事な事です。(説得力なし・・・)
『あれだけ大きな石が出たのだから今後も水分取ればいつでも落とせるさ。』なんて考えるようにもなりました。
その為、頭から結石の事がすっかり消えてしまっていましたが・・・(^^;
実はこの舐めてかかったのが大きな間違いだったらしい・・・・です(笑)
生活習慣の改善もせずに放置したままにしてしまった結果、このあと約10年ほど経って痛みが始まり久しぶりにレントゲンを撮る事になります。
そこから、この放置期間を後悔するほどのシーズン2の闘病生活が新たに始まりました。
シーズン2は
右腎に3.5cm×2cmと左腎に2cm×0.9cm
の巨大な結石との闘いです。。。orz
ちなみに500円玉は直径2.6cmです・・・(-_-;