初診と同じ週の木曜日午後3時くらいに病院に着いて入院の手続き。
3割負担なので入院と破砕術(ESWL)で約12万(以内)かかるとの事で保証金を12万預けた。
保証金って3万とか5万で良いのだけれど、退院時に誰も迎えに来てくれない私なので、、自分で支払いも済ませなければならない。
退院清算の為に病室にお金を何万円も置きっぱなしにするのは非常識な事。
入院の時は貴重品や現金をはなるべく持ち込まないのが常識。と、、、親の入院で習っていた。
なので、お釣りが貰える程の額を保証金として先に預け入れておきました。
部屋は6人部屋で先客が2人いたがベッドは1床おきに割り当てられていた。 『思ったより人いなんだな?』と言うのが感想だった。 この病院は結石破砕で結構人が来るらしい。 でも、みんな3泊4日とか、週末だけとか、でさっさと破砕してさっさと退院していく。 病気に入院して治療すると言うよりは、前乗りして破砕して様子見て帰るという感じ。 このフロアーはほとんど結石患者用の部屋のようである。 病気的にも長期入院してる人が少なく、ベッドの回転率が高い。
看護婦さんが来て、調書をとられる。
緊急連絡先とか病歴とかアレルギーとか入院中に看護するのに必要な情報を色々と。
それからアレルギーテストの注射?
腕に2箇所少しだけ打って反応を見る。
「お風呂入りますか?」と訊かれたが家を出る前に風呂に入って来たのでパス。
明日が破砕術だからその前に体を綺麗にしておくと言うのもあるようだし、破砕後は風呂に入れないと言う前振りだったようだ。
さて・・・・破砕前日は何もする事がない、、、検査もない。
あまりに暇で早くも退屈(-_-;
比較的元気な病気での入院で最も困るのは『暇な事』
この病院はどの大部屋も皆カーテンを閉めている。病室での会話は皆無。
長期入院者が居る整形外科や内科などとは違うからね。
今日からやらねばならない事といえば、蓄尿だけ。 蓄尿は、まず透明の500ccくらいの軽量カップに排尿する。 そしてそれを蓄尿パック(2500cc)に溜めていくのだけど、 蓄尿パックに入れる所にガーゼが張ってある。 出てきた石を濾すためである。。 破砕前から尿を溜める意味があるのだろうか?(笑) ま、普段の尿の濃さなどもだろうけど。。この尿は尿検査には使わない。
『この病院って・・・売店あるんかな?』
ふとそんなことを思い看護婦さんに尋ねると、無いとの事。。(-_-;
こりゃまずいと思い、近くのコンビニへ。
ポカリスウェットの1.5Lペットを3本と煙草などを買い込む。
あと専用テレビプリペカードとイヤホンを院内自販機で。
この病院はベッドの横にテレビが備え付けになっている。
1000円(10時間)のカードを買って、カードを入れて電源ONする物。
イヤホンは必須。(使わない横柄な態度のくそおやじなども時々居る)
さて、結構ヘビースモーカーな私はさっそく喫煙所に。
夕飯まではそこで過ごそうと思って、ポカリ缶500ccを買っていった。
先ほど買ったペットボトルは、明日からの排石用として病室で飲む。
喫煙所に行くと・・・常連・長期滞在者?のような雰囲気を感じ取れる60前後〜70前後の方々が^^;;
後でわかった事だがこの人たちは結石の患者ではなく、前立腺ガン等の別のフロアの人たちだった。
第一印象どおり長期滞在者であった(笑)
全体的に高い年齢の人が多い。 私と同世代・・・はいない(-_-;
さすが泌尿器科系だ。。
親のいない私にとって親のような年齢の人たちと世間話するのは気分の悪い物ではない。。
『お兄ちゃん 石かい?』
こんな会話からだったろうか・・・いつの間にか私も会話の中に少しずつ入り込んでいた。
その場には破砕患者はいなかったので、破砕時の痛みやどんな事をするのかとか、そういった事前情報を手に入れることはできなかった。。
『夕食って・・・・これだけ?』(・_・;
5分で食べ終わる程度の量しかない(涙)
『寺かよっ!』 (-_-;
食後は検温の時間があるので部屋でじっとしていた。
当然だが、ここの生活にまだ慣れてないので一応きまりはちゃんと守ってる。
初日から悪い患者にはなりたくないし。
看護婦さんが来て、体温、血圧などのチェック。
夜の検温巡回の時は、明日の予定などの説明もある。
明日は午前1番目の破砕なので「21時以降食べ物禁止、水分も控えめに」と。
朝は少しなら水分とって良いとの事。。
「朝食、昼色抜き(・_・;)で順調なら夕食からです」と言われた。
あんな少ない夕食の後明日の夕食まで食事取れないなんて・・・^^;
痛くも無く入院している身としては手術(破砕術)の実感ないし強制ダイエットのような感じですね(笑)
私:『えっ?・・・・・まじ?』
「いやです」とは言えないので『はい』と答えたが・・う〜む・・・(-_-;
そういう趣味でも持ってれば良かった・・・
この10数年間、うちの以外に下半身見せた事なんて無いし風俗とは無縁な私にとっては恥ずかしいかぎりです(T_T) 「自分でやるのかな?」なんて自分を安心させつつ、なにがなんでも「朝 便をだしてやる」と決意(笑)
看護婦さん:「あと、朝のレントゲン後に、痛み止めの筋肉注射打ちます」
『げっ筋肉注射』
あれって確か注射の中でもかなり痛い奴(T_T) もともと注射はそんなに怖くない方で、点滴とか採決とかの針刺すのも苦にならない方です。 でもあの筋肉注射は必ず痛いから・・・^^;
夜の検温巡回のあとは何も無いので、あとはゆっくり煙草を。。(^^)
が、、、あっという間に21時の消灯時間。。
夜9時になんて眠れるはず無いよ・・・・と思っていたが、いつの間にか眠っていた、夜中に数回目を覚ます。
なぜなら、この病院は車の音がうるさい(-_-;
だって首都高が同じくらいの高さに走っていて、下は17号と環七。
環七が17号を陸橋で越えているし、交差点にもなっている。
こんな場所にあれば夜中でも車の音が絶える事は無い。
静かな住宅地で幹線道路の音が地形的に聞こえてこない場所に私は住んでいる。
家の前を夜中に車が通る事など殆ど無い。
そんな普段の環境と大違いだったので、私には騒音だった。
こうやって初めての病院のベッドで眠りました。
良く考えたら、初めての結石で救急入院した経験あったんだ。。。
あの病院では治療もせず寝てただけなので、本気で忘れてました(笑)