通院はエコー検査(超音波の胎児を見たりするアレです)・レントゲン・尿検査などで、現在の石の状態を映像と尿の分析等によってチェックするだけです。 また、私の初回の様に自然落下させる場合やESWL後の投薬などは、結石を落としやすくする為の『管』を広げるような薬の処方のみです。
入院・ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は健康保険適用の治療です。
結石で痛みなどがなくても結石が体内にあれば、これを破砕するのは普通に健康保険適用の治療です。
私の場合は3割負担で全てトータルで大体12万(3泊入院)かかっています。
手術費が約8万、入院中の毎日点滴3本、ベッド代(大部屋)、退院後の投薬代、後は食事代などの保険外の物ですね。
入院費としては大体1日8000円ほどかかってるようです。手術8万+4日x8千円+投薬などで約12万円と言った感じです。
高額療養費の適用を受ける『高額』の条件を簡単に書くと
1.毎月の1日から月末までの期間で合算した額。
2.同じ医療機関の同じ科にかかった物だけを合算した額。
3.入院と通院(外来)は別々に計算した額。
4.健康保険適用の対象のみ。
5.所得
となります。(実際はもう少し色々なケースに対応しています)
従ってその月に支払った全ての医療費を合算できるわけではありません。
結石は通院も少ないですし、一般的にはESWLの手術に関してだけ関係してきます。
従って大事なのは『毎月の1日から月末までの期間で合算した額』です。
同じ月に入退院すると、高額療養費の適用を受ける額に達しますが、月をまたいでしまうと1つの入院・施術であっても
月別での請求・支払になってしまい、高額療養費の対象から外れてしまう場合もあります。
3月の入院・施術費用の総額12万に対して8万円を超えた部分の額4万円が還付金として戻ります。
・3月30日入院・31日施術〜4月2日退院の場合
3月分10万円。4月分2万円。と支払が月別に分かれてしまいます。
よって3月分だけ適用対象になり、10万円に対して8万円を越えた部分の額2万円が還付金で戻ります。
つまり4月に払った分だけ減ってしまうのです。
所得による額の違いの簡単な説明。
・一般所得者は80、100円+(医療費-267、000円)x1%
・上位所得者(月56万以上の報酬)の人は15万+(医療費-50万)x1%
通常の高額療養費適用の場合は還付金として戻ってくると言う事も覚えて置いてください。
基本的に病院窓口では総額を自己負担し、後ほど請求を行う事で還付金として限度額以上の分を取り戻せます。
結石の治療はそれほど窓口負担額も多くないので大丈夫だとは思いますが、高額な医療費の支払いが発生する事がはっきりしている場合など、先に貸付してくれるか、保険事務所から病院に支払いをしてくれる貸付制度もあります。
請求方法は、今は保険の方から高額療養費の対象になる場合はお知らせが来ると思います。
そのお知らせにそって請求する形になります。
私の場合は2ヵ月後くらいに来たと思いますので、還付されるまでには3ヶ月くらいは必要かと思います。
しばらく経っても何の通知もない場合は、国保なら役所、社保・共済等なら会社や担当部署に問い合わせてください。
たしか2年くらいで時効になってしまうはずです。
各業界で共済保険のような物がある場合は、そういった共済で月額最高額が15000円までとか、 そういう制度がある場合もあります。休業補償が出たり。 こういった制度に加入してる会社の社員の場合は共済の方で済ませてくれます。 使わない手はないので必ずチェックしましょう。
闘病記のシーズン2にあるように、私の場合は同じ月に計3回入院して、左腎・右腎のESWLを別々に1回ずつ行いました。
この月の総額は30万近くになりましたが、同じ月なので20万ほど還付金で戻りました。
左右のESWLを別の月に振り分けて行うよりもお得な方法だったわけです。
制度をうまく利用して計画入院する事で無駄な負担を軽減できます。
私の様に結石破砕の後に大量に落ちてきて詰まってしまい再入院する可能性などを考えると、
入院・破砕は月の初めや前半にやっておくのが良いかもしれませんね。