退院翌日 (-_-;
病院へついた頃は、なんとか歩けたのでストレッチャーじゃなくて車椅子で処置室まで運ばれる。看護婦さんの手には痛み止めの筋肉注射が・・・
『うっ またそれか・・・(-_-;)』
でも結石詰まりの痛みに比べればと言うか、この痛みが取れるなら嬉しい注射でもある。(後で聞いたらいつもの半分くらいの量だったらしい)
先生がきたタイミングを覚えてない。注射の前だったか後だったか。 私の入院用の荷物を見て「じゃぁ入院ね」と言いながら、すぐ去っていった。
1時間後顔に血の気が戻ってきた。
看護婦さんも『痛みはどう? 顔色良くなってきたみたいね』と言ってた。
確かに救急車呼んだ時は顔色は真っ白だったような気もする。
さて、歩けるようになったので3点セット(検尿・エコー・レントゲン)
救急隊員にお礼をを言う暇ってないのね・・・言いたかったのに。
外来の診察室でレントゲンを見ながら尿管内の膀胱の直前まで落ちてきてる石を確認。
残念ながら大きい本体じゃなくて破砕で欠けた上の1/3くらいの部分の割れカスの集まりだった。
ただ、割れ方が砂になるまで行かず少し大きめだったので詰まったようだ。
看護婦さんが先生に「破砕するんですか?」と聞いたが「やらない」と先生は簡単に答えてた(^^;)
外来(救急も外来です)の支払いと通常の入院の手続き。
普通こういうのって一緒についてきた家族とかがやるんだろうけど・・・・奥さんは来るわけもなく・・・(-_-;)
入院中って手術や輸血等、承諾書が必要な治療がある場合を考えて入院時の持ち物リストににハンコがある。 お金も無かったので隣の銀行で金をおろして保証金を払う。
今回の右腎臓結石だけじゃなく左もあるので、いずれ入院と思っていたがさすがに退院翌日入院になるとは・・・・(笑)。
結構気分が落ち込んだ^^;
っていうかぁ、痛み止めの座薬を貰ってれば十数年前の自然排出と同じようにトイレで頑張れたんだけどね。 どちらにしてもレントゲンを取らないと、どういう状態で痛んでるのかわからないから病院に来る必要はあったけど。
入院の手続きをしたので、同日 = 入院1日目
■ 再入院1日目 月曜日
前回とは別の6人部屋に案内されて荷物を広げる。
さっそく点滴開始。この時間から例の点滴を3本やるそうです。
注射のおかげで痛みがすっかり取れて いたって元気。
気分以外はね。(-_-;
しかし煙草を我慢できるわけでもなく・・・・。 先ほど3点セット後の診察待ちで受付ロビーで座っていた時に、前回の入院中の一番よく話をしてた人とあってしまった。 救急車で来た事を言ってしまったので部屋に隠れていてもどうせばれると思い、思い切って喫煙所に行った。隠れてる必要もないしね(笑)
案の定 会う人会う人みんなに『あれ?』って言われて、その都度説明をせねばならなくなった。 変化の無い退屈な毎日を過ごしている皆様に笑えるネタを提供できた事に満足(嘘)。 昨日退院した時に非番だった看護婦さんは再入院に気づかず、退院しなかったと思っていたようだ。 でも部屋が違うのですぐばれた。とりあえず、笑ってもらえたので、落ち込んでいた気分も晴れた(^^;
荷物を持って入院したので、何の不自由も無いのだけど、寝起きのスウェット姿で救急車にのってしまったので、退院後 電車で帰る時困る・・・という事に気づいて、奥さんに電話。とりあえず外出着(帰宅用)と、点滴が夜中まであるから買い物に行けないので買い物をお願いした。 あまり人手を煩わせたくなかったが、こればかりはどうしようもない。 あと猫の世話もしっかりやれと頼んどいた。
ご迷惑かけます^^;
点滴があったので奥さんを病院の玄関まで送って部屋に戻る。 石の痛みがあるときは疲れやすいから、今日ははちゃんと眠れそう。 点滴が終った頃、針の周辺が痛いので針を抜いて寝る。針がないとよく眠れる^^;
■ 再入院2日目 火曜日
膀胱の上部がチクチクする感じで痛いが我慢できない痛みではなく、ただ痛いというだけ。
このままじゃ入院が伸びると思い、運動をする事にした。
午後点滴が終ったあとに点滴の針付近が痛くなって、今日も針を抜く事になった。
朝も一回点滴漏れで刺しなおしてる(笑)
今回はやたらと針を刺す・・・。
点滴の針入れはやっぱり先生が一番うまいです。
普通先生は下手だったりするんだけどね。
煙草を吸う時も立ったままで、爪先立ち踵降りを繰り返して石を落とす努力を。 腎盂の下のほうに石がある場合は、こういうショックを与えてもたいして役には立たないと思うけど、尿管に石がある場合は多分効果があるはず。 なんかのショックで詰まっている石や砂の一部が崩落すればあとはずるずると落ちてくるはずだ(勝手に決め付け)。 水分も3L近く飲んだ。
なぜか奥さんが本を買って見舞いに来てくれた。
「う〜む 明日は雨かも?」
見舞いに来てもらうとかえってホームシックになる^^;
「早く家に帰りたいよ〜〜〜〜」
今日のレントゲンでは石の位置は膀胱寸前の所で止まったまま変わらなかった。
夜寝るときは、膀胱より足の筋肉痛の方がひどかったかも。^^;
さすがに10往復はきつかった。サンシャインの60階まで上って降りた事になるのだろうか?
ちょっとやりすぎた・・・
午前3時 ふと尿意を感じて目が覚める。
向側の患者さんは、腎臓から出血があって結構辛そうだ。(・_・;)
結石は病気の中でも石が出ちゃえば治る病気なので、激痛以外は軽い病気だと考えていた。
人によって、ケースによっては色々と大変な場合もあるようだ。
30分ほどしても痛みがひかず眠れない。 静かな部屋にいると、寝返りや物音で他の人に迷惑をかけそうだから煙草を持って喫煙所へ。 病院は静かなので、たかが寝返りを繰り返すと結構うるさい。 我慢できなくなったら座薬をもらうつもりで、看護婦さんに喫煙所で起きてる事を告げておく。
本を読んだり物を考えたりしても痛みはひかない。 激痛であれば座薬をもらうが、十分我慢できる範囲の痛み。 何度かトイレへ行く内、赤い組織片のようなものが尿に混じり始めた。 内側の皮って言うか、口の中の皮みたいな、、唇の皮が向けるときのあの皮みたいな奴。 あれが血で真っ赤に染まった感じのもの。 石が動いてて、尿管付近を傷つけまくってるんだと感じた。 これだけ動いてるなら、今日中にきっと落ちるのでは?
朝5時半頃?だったかトイレへ行こうと歩き始めたら右の腎臓にかなり激しい痛みがズキンッと1回だけ。
あまりの痛みに一瞬倒れそうになった^^;;; それほどすごい「ずきん!」だった。
が、その瞬間、膀胱に石が落ちた事を私は確信しました(・_・)v さすが経験者?
面白い物で、尿管とかに強い痛みの衝撃があると、なぜか腎臓が痛む。
尿管自体に痛点とかがないのかも?過去の経験で石が動いた事がわかった。
石は膀胱に顔を出すような所にあったから、ここで動いたとすれば膀胱に落ちたに決まってる。
結構な量の砂(^ー^)。3mm角程度の物も混じってる。
なるほど この3mm角くらいのと砂が一度に落ちてきて、運悪く引っかかったのか・・・。 通常3mm程度のものなら尿管は通るはずだろうし。過去に15mm*9mm の石を出している自分としてはこの位だったら出て当たり前・・の様な気になってる。 が、大粒小粒の大量の砂と共に変に引っかかると、小さい物でも十分尿管を詰まらせてしまうようだ。
しかしこの時の私は、他人が見たら気色悪かっただろうなぁ^^ゞ 。
軽量カップの尿を眺めながら、かなり嬉しそうな顔でにやけてる。。。(⌒ー⌒)
石が膀胱に落ちてからは膀胱と尿管の接合部の痛みが嘘のように消えた。
もうその部分には石は残ってないのだな?と自己判断。
引っかかった言う事は、砂と言うよりは小さ目の石だろう。
引っかかった理由は、、、、尿切れです。(^^ゞ
排尿時に石が膀胱の出口から尿道に落ちるタイミングは、水洗トイレを流した時の様に 最後に「ガーーッ」と吸い込まれていくような状態の時に落ちやすいのかも?と思う。 最後の方に落ちてきたから尿の勢いが足りなくなって、チンチンででストップしたみたい。 これも過去に経験があるから、焦らずに、ポカリ缶を買いに行く。 ただし、歩く時にパンツにちんちんが触れると石の異物感が少し痛い。 パンツとスウェットを気持ち下げて緩めて前かがみで歩く。 途中看護婦さんに「石が出たよ〜」と嬉しそうな俺(^^ゞ。
500ccポカリを一気のみ。
朝早くて喫煙所は少し寒かったので、ポカリのせいで余計寒くなった。
ジャンパーを着込んで温かいお茶をのみコーヒーも飲む。
1リットルは飲んだかな?
「石出たよ〜(^^)」と嬉しそうな私。
他の喫煙者も起きてきた。
引っかかってる石の大きさもわからないから、なるべく尿を多めに溜めてからトイレへ行く予定。
ただし、レントゲンより前に石を出しておかないと、なんて思いながら 7時ごろトイレへ行って、勢いよく放尿。
あっという間に3mm程度の石が出た。 砂はもう出てこない。
つまり、今回の再入院の原因として尿管に詰まった石は全部出たということだろう。
傷ついた膀胱か尿管が多少痛む程度で痛みは消え去っている。
睡眠不足と石が出たあとのいつもの疲労感。
点滴でもしながらゆっくり眠ればいいや。
点滴の時間・・・ 昨日針を抜いてるから、今日は針刺しから。
5分ほどすると針の周辺がぷっくりと腫れて痛い。 点滴漏れ(-_-;
右腕の血管が点滴疲れしてきたので、左腕にかえてもらう。
私は太っていないので血管はちゃんと見える。
右腕の血管は、直線の部分が少ないようで、点滴には向かない感じ。
左腕に針を入れなおして点滴。
看護婦さんに聞いたら、今日は主治医がいないので退院はまずできないとの事。 尿管か膀胱の傷ついた部分の炎症とかの問題も考えて今日の退院はあきらめた。
そのかわり・・・ シャワーを浴びたい。(^^)
看護婦さんに頼んで、点滴後にシャワーの予約。今回は破砕入院じゃないので、熱とかが無ければ構わないと言われてた。
シャワーを浴びてすっきり。
喫煙所でもニコニコ。
長期入院の患者さんや、退院の見通しのついてない人達の前で退院の喜びを表現するのはちょっと気がひける。
というかそれはあまりしないほうがいい事であるのはわかっている。
だから、そういう話はしないのだけど、顔は自然に緩む。。。
やはり、いい大人でも待ち遠しいらしく指を折ってかぞえてる(笑)
点滴の途中、点滴をやっている側の腕のトレーナーの袖を下ろそうとしたら、つまんでいた指が滑って、点滴の針の上にパシンッとゴムが命中。
凄いドジ。痛みと共に点滴漏れが始まり膨らみ始める(笑)
慌てて看護婦さんを呼んで針の打ち直し。
入院中に着るパジャマですが 病院の病衣は1日70円。
でも、なんか病衣って・・・・嫌なので、ユニクロスウェット上下を着てる、でも入院にトレーナーは不向きです。(^^;)
パジャマや浴衣が良いし、結果的には病衣ベスト。
前開きだし袖にゴムが通ってないしね。
今日は退院の日。だけど・・・・まだ点滴がある。^^;
今回の原因の石は出ちゃったし、他の石は全く動いてないし必要あるのだろうか?
また点滴針を指して点滴開始。
ふと点滴の名札を見ると2-1 と書いてあった。これは2本中の1本目という意味。
普段は 3-1 〜 3-3 なのです。
と言う事は、今日のノルマは2本だ!
回診の時レントゲンを見せてもらって、石が尿管や膀胱に残ってないのを確認。 前回同様「退院ね」の一言。
午後 食事も点滴も終わり清算。
今回は入院と点滴だけだったので、3万ちょっと。
しかも、前回入院と同じ病気の治療中の再入院だから、生命保険の取り扱い上では前回からの継続した一連の入院として扱われる。
前回の入院で免責日数は使ったから、今回の入院は日額給付がでる。
(^^) らっき〜
もう落ちてきそうな割れた石はないようだけど、もしかしたら本体のでかいのが動くかもしれないし、左腎臓の石が気まぐれに動くかもしれない。 はっきり言って恐怖感が植え付けられてしまった。(笑)
前回と同じく荷物をまとめて、ナースステーションへ。
「お世話になりました。また来月来ま〜す」
「お大事に〜」
またまた形どおりの挨拶。(^^ゞ
自分の勝手な予定では来月再破砕をするつもりなのです。
帰りのバスで腎臓に鈍痛が・・・・
以前からの鈍痛より軽い一時的な奴だった。
良かった・・・。(でも恐怖心が残る)
この退院後は、約1週間後の外来予定日まで病院に行く事もなく無事過ごす事ができました(^^)
ただし残っている石に動きが全く見られないので、さっそく再破砕をやる事になり、この同じ月に3度目の入院を・・・・する事になりました。
(^^ゞ